こんにちは。あかるい診療所のスタッフが投稿します。
よく「周囲から浮いていたり空気を読めないこと」を「あの人痛いよね。」なんて言いますが、見ている方が痛がっている印象ではないですか?痛みは身体だけでなく心にも起こりますね。

痛みを長年治療してこられた下地恒毅(しもじこうき)先生のご著書に「痛みをやわらげる科学」が多くの人に読まれています。当院で是非お手に取ってみてください。その本に書かれている事を少しご紹介いたします。
P.24 [痛みとは心か?]より
「あなたが噛んだ小指が痛い」という歌がありますね。「あなたが噛んだ小指の痛さ」は、たんに痛さだけでなくそこには噛まれたときのよろこびの記憶があり、そのあとの別れのつらさ、すなわち心の痛みが伴います。またそのとき、小指の痛みの感覚の受容体(受け皿のようなもの)が正常に機能していたはずです。同時に、噛まれたときの痛みの神経は正常に機能し、脊髄後角の中継核での変調や制御がなされています。つまり、そのとき「あなたに噛まれた痛み」を大脳皮質感覚野で感じながらも、大脳辺縁系でよろこびを同時に感じていたはずです。言い換えると噛まれたときは大脳皮質感覚野のみならず大脳辺縁系や脳の中心部にある中脳水道灰白質から延髄に至る、下向性疼痛制御系といわれる痛みを抑える系が、関与していたはずです。おそらく脳内セピオイドやほかの抑制性の化学伝達物質が、多く分泌されていたでしょう。つづく
難しいですね。ここを理解するだけでも相当な時間の授業を受けなければ・・・と感じますが、痛みについて下地先生にインタビューさせていただいたり、音声動画発信させていただいたり、相談会を開いたり2022年の計画をしています。痛みのメカニズムが理解できると「そういうことか!よし!軽くして行くよー!」と意欲にも繋がるかもしれませんね。

http://paincontrol.o.oo7.jp/
痛いの痛いのとんでいけ~~~!