慢性疼痛治療における目的と最終目標は?

昨日に続き、慢性疼痛診療ガイドラインより引用させていただきます。

question:慢性疼痛治療における目的と最終目標は?

answer:慢性疼痛患者の痛みをゼロにすることは困難である。痛みの軽減は慢性疼痛治療の最終目標の一つではあるが、第一目標ではない。医療者は患者の痛みの管理を行いながら、患者の生活の質(QOL)を向上させることを治療の目的とすべきである。

http://mansei-toutsu.umin.jp/file/mansei-toutsu_GL_J_2021.pdf

慢性疼痛診療ガイドラインより引用させていただきました。

最終目標のひとつであるが、第一目標ではない。

似ていますが、違いますね。

あかるい診療所を開院一年目ですが、毎週診察(治療)を受ける患者様を拝見していて、本当だなぁと思いました。慢性痛が一度でピタッと治まったらそれはハッピー💛なことでしょうけれど、慢性痛は、なかなか、なかなかの・・・ずっと共に生活してきたわけですから、形状記憶してしまうのでしょうね。特に脳が、「どうせ痛いんだもの。走れるわけないでしょ。」といった固定概念になってもおかしくないですよね。私もそうでしたから、分かります。

神経ブロックをせずに、運動だけでかなりのQOL(生活の質)を上げた患者様がいらっしゃいます。もんおすご~く痛くて、片足を引きずって歩いておられました。また、階段は、激痛。膝、腰、背中、常に痛みのランキングのように痛がっていましたので、よく頑張ったと思います。約半年近く毎日ちょっとずつ、歩いたそうです。やがて階段を100段昇ったそうです。

この患者様は、QOL(生活の質)が低かったですが、ぐ~んと上がって普通通りの生活をされているそうです。生活の質が上がると良い事がたくさんありそうですよね。時間短縮になったり、タクシーに乗らなくて良いから節約になるし、なんといっても、

上機嫌でいられますね。

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